ホメオスタシスの癖
ダイエットを始めてみると、初めはやる気や勢いがあるので、体重が少し減ると思います。
それでも、かならず停滞期がやってきます。
あれ、痩せるような生活をしているはずなのに。。。
なぜ、体重が落ちないんだろう???
それを停滞期と言います。
この停滞期、健康な人なら、あたり前に起こる現象です。
身体はいろいろなホルモンによってバランスがとられていますが、そのひとつがホメオスタシスというホルモンがあります。
このホメオスタシスというのは恒常性ホルモンとも呼ばれています。
ホメオスタシスは人が一定の状態を保つように働いてくれています。
ホメオスタシスは人が生きるために欠かせないホルモンです。
たとえば、暑いとき汗をかいて、その汗が乾燥するときに身体から熱を奪います。また、寒い時には体を震わせて熱を作り出します。
寒いところにいても、暑いところにいても、病気でない限り、人の体温はあまり変わらないですよね。
それはこのホメオスタシスが働いてくれているからなのです。
私たちの体内が常に同じ状態でいられるように、体温だけでなく血圧、血液の濃度、ペーハー、病原性微生物の排除まで行ってくれます。
ホメオスタシスがなければ、私たちは生きていくことができません。
このホメオスタシスがきちんと仕事をしてくれているので、私たちの健康が保たれているのです。
そして、このホメオスタシスがダイエット中の停滞期に大きく関係してきます。
体重が減ってくると、ホメオスタシスが体重が変化していることに気が付き、もとに戻そうとするのです。
なので、いくら運動をしていても、食事を制限し、物理的には絶対に痩せるはずなのに、痩せない時期はこのホメオスタシスがストップをかけているからなのです。
けれでも、正しくダイエットをしていれば、そのうちホメオスタシスが痩せている状態が普通だと認識してくれます。
なので、停滞期だからと言って、諦めないでください。
1か月もすれば、また再び体重が落ちていきます。
停滞期があるのは、身体が正常だという証拠です。
急激なダイエットをしてしまうと、このホメオスタシスが過剰に反応し、リバウンドが起こります。
なので、短い間で急激に体重を減らすことは絶対にやめましょう。
1か月で減らしていい体重はだいたい体重の5%ほどです。なので、60キロの方だと月に3㎏ぐらいです。これ以上、一気に痩せようとすると、何倍にもなって戻ってきます。
絶対に気を付けてください。
一気に結果を出すことより、少しずつ確実に痩せていく方が大切です。